2025/05/22
こんにちは!
神戸三宮にある強圧専門のリラクゼーションサロン「強圧専門サロン トライズ」です!
日頃お客様の心身の疲れをほぐすお手伝いをさせていただく中で、
ストレスが身体に与える影響の大きさを改めて感じています。
特に、感情的なストレスは、時に想像を超える形で私たちの健康を脅かす可能性があるのです。
今回は、大切な人を失った悲しみや、別れによる精神的なショックが単なる心の痛みだけでなく、
実際に心臓に深刻なダメージを与える可能性があるという、衝撃的な研究結果をご紹介いたします。
誰かと深く関わり、愛おしい存在ができるほど、その人を失った時の悲しみは計り知れません。
「胸が締めつけられるような痛み」という表現は私たちも日常的に使う言葉ですが、
実はこの感覚が、文字通りの心臓の危機を招くことがあるのです。
その原因となるのが、「ブロークンハート症候群」、別名「たこつぼ型心筋症」と呼ばれる病気です。
この病気は精神的な大きなショックや強いストレスが引き金となり、
突然心臓のポンプ機能が低下するという非常に深刻な状態を引き起こします。
重症化すると様々な合併症を併発し、最悪の場合命に関わることもあるのです。
ブロークンハート症候群は、もともと日本で発見され、「たこつぼ型心筋症」と名付けられました。
その名前の由来は、ストレスによって心臓の左心室の先端部分が風船のように丸く膨らみ、
日本の漁師が使う「蛸壺(たこつぼ)」に似た形状を呈することからきています。
この病気の主な原因は、愛する人の死別、離婚、失恋といった強烈な感情的ショックのほか、
手術や事故、災害などの身体的ストレスも挙げられます。
これらのストレスが、心臓の筋肉に一時的な機能不全を引き起こし、正常な血液の送り出しを妨げてしまうのです。
症状としては、突然の激しい胸の痛み、呼吸困難、動悸などが現れ、心筋梗塞と非常によく似ています。
しかし、心筋梗塞のように血管が詰まっているわけではないため、適切な診断と対応が遅れると、
非常に危険な状態に陥る可能性があります。
これまで、ブロークンハート症候群は「女性に多い心臓の病気」と考えられてきました。
実際、過去の研究データを見ても、患者の8〜9割が女性であるという報告がほとんどでした。
私たちも、そのような認識を持っていました。
しかし、アメリカ・アリゾナ大学サバー心臓センターの研究チームは、この長年の認識に疑問を投げかけました。
「本当に女性ばかりに起こる病気なのか?もしかしたら、男性は見過ごされているだけなのではないか?」と。
たしかに、たこつぼ型心筋症は、心筋梗塞のような症状を示すにもかかわらず、
心臓の血管自体は詰まっていないため、見逃されやすい側面があります。
特に男性は体調不良を訴えにくく、医療機関への受診をためらう傾向があるため、
診断が遅れてしまう可能性も考えられます。
そこで、研究チームは、性別によるブロークンハート症候群の発症率、死亡率、
そして合併症の違いについて、より詳細な調査を行うことにしました。
研究チームが使用したのは、アメリカ全土の入院患者データを集めた巨大なデータベース
「NIS(Nationwide Inpatient Sample)」です。
2016年から2020年の間にこのデータベースに記録された、18歳以上の約2億人の患者データの中から、
たこつぼ型心筋症と診断された約20万人のデータを抽出し、詳細な統計分析を行いました。
その結果、患者全体の83%が女性であったことは、これまでの報告と一致しました。
しかし、注目すべきは死亡率です。女性の死亡率が5.5%であったのに対し、
男性の死亡率はなんと11.2%と、女性の2倍以上の致死率を示していたのです。
この衝撃的な事実は、「ブロークンハート症候群は女性に多い病気だが、男性の方が命を落としやすい」
という、これまでほとんど認識されていなかった新たな一面を明らかにしました。
発症数こそ女性の方が多いものの、なぜ男性の方がブロークンハート症候群で命を落としやすいのでしょうか?
研究チームは、いくつかの要因を指摘しています。
1. 身体的ストレスが引き金となることが多い
男性の場合、感情的なストレスだけでなく、手術、感染症、大きな怪我といった
「身体的なストレス」がブロークンハート症候群の引き金となるケースが多く見られます。
これらの身体的ストレスは、感情的なストレスよりも身体への負担が大きく、
発症した時点で既に重症化している可能性が高いと考えられます。
2. 感情的なストレスを我慢し、受診が遅れる傾向
男性は、「男は弱音を吐くべきではない」「自分は大丈夫」といった社会的なプレッシャーから、
精神的な苦痛を内に秘め、体調不良を感じても医療機関への受診をためらう傾向があります。
そのため、ブロークンハート症候群を発症しても、症状が進行してからようやく受診に至り、
診断時には既に重篤な状態になっていることが少なくないと考えられます。
3. 女性ホルモン「エストロゲン」の保護作用
女性ホルモンの一種であるエストロゲンには、心臓をストレスから守る働きがあるという研究報告があります。
女性はこのエストロゲンの恩恵を受けているため、
男性よりもストレスによる心臓へのダメージが軽減される可能性があると考えられています。
一方、男性にはエストロゲンが少ないため、ストレスの影響を直接的に受けやすいのかもしれません。
今回の研究では、ブロークンハート症候群の患者の多くが、
心不全(35.9%)、心房細動(20.7%)、心停止(3.4%)、脳卒中(5.3%)といった、
非常に深刻な合併症を発症していることも明らかになりました。
これらの合併症は、患者の予後をさらに悪化させる要因となります。
また研究期間の5年間を通じてブロークンハート症候群による死亡率や、
合併症の発生率はほとんど改善しておらず、むしろ悪化している項目も見られました。
これは現代の医療が進歩しているにもかかわらず、
ブロークンハート症候群が依然として命を脅かす危険な病気であることを示唆しています。
この研究結果は、「男性は感情的・身体的なストレスに対して自身も周囲も過小評価しがちであり、
その結果としてブロークンハート症候群が重篤化しやすい」という非常に重要な警鐘を鳴らしています。
もし身近な男性が大切な人を失うなどの大きなショックを受けた後、胸の痛みや息苦しさ、動悸などを訴えた場合、
それは単なる「心の問題」ではなく「心臓の病気」である可能性があることを認識する必要があります。
ブロークンハート症候群は、一見すると精神的な問題のように見過ごされがちですが、
実際には命に関わる深刻な心臓疾患です。
ストレスは、性別に関わらず私たちの心と体に大きな影響を与えますが、
特に男性の心臓には私たちが想像する以上に大きな負担がかかっている可能性があるのです。
愛する人を失った悲しみは時に私たちの心を深く傷つけ、生きる気力さえ奪ってしまうことがあります。
しかし今回の研究は、その悲しみが単に「心が折れる」という精神的な苦痛に留まらず、
文字通り「心臓が壊れる」という 危機に繋がりうることを示唆しています。
トライズでは日々の施術を通して、
お客様の心身の緊張を和らげ、リラックスしていただくことの重要性を強く感じています。
しかし今回の研究結果は、
リラクゼーションだけでは対応できないより深刻な身体の危機が存在することを示唆しています。
どうかご自身も、そしてあなたの大切な人も「強くあらねば」と思いすぎず、
辛い時には無理せず休息し必要であれば医療の助けを求めてください。
それがご自身の命を守ることに繋がるのです。
トライズは、皆様の心身の健康をサポートするためこれからも質の高い施術を提供してまいります。
しかしもし心臓に異変を感じた場合は、ためらわずに医療機関を受診してください。
皆様の健康と幸せを心より願っております。
<参考論文>
Association of Sex With Clinical Outcomes in Takotsubo Syndrome – Journal of the American Heart Association. 2025;14:e037219
※本記事は、研究論文の内容に基づいた情報提供を目的としており、医学的な診断や治療に代わるものではありません。
ご自身の健康状態についてご心配な点がある場合は、専門医にご相談ください。
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