2025/05/30
こんにちは!
神戸三宮にある強圧専門のリラクゼーションサロン「強圧専門サロン トライズ」です!
【はじめに】
近年、日本を含む世界中で若い世代の大腸がん患者が増加しているのをご存知でしょうか?
これまで高齢者に多いとされてきた「がん」が、なぜ若い人たちの間で増えているのか。
その謎を解き明かすカギが、子どもの頃の腸内環境にあるかもしれないという衝撃的な研究結果が発表されました。
この研究で特に注目されているのが、「コリバクチン」と呼ばれる毒素です。
これは、一部の腸内細菌(大腸菌など)が作り出すもので、人間の細胞のDNAを傷つける性質を持っています。
約1000人の大腸がん患者のDNAを分析したところ、若い年齢で大腸がんと診断された人ほど、
このコリバクチン由来のDNA変異が多く見られることが判明しました。
特に40歳未満で診断された患者では、70歳以上で診断された患者の約3倍も変異を持つ割合が高かったそうです。
さらに興味深いのは、このコリバクチン由来のDNA変異が、
患者が10歳未満の幼少期に受けた影響を示唆している点です。
研究者たちは、子どもの頃に腸内環境が何らかの「打撃」を受けたことで、
コリバクチンを作る細菌が優勢になり、それがDNA損傷を引き起こすことで、
本来なら60〜70代で発症するはずの大腸がんが、
20〜30年早まって30〜40代で発症している可能性があると指摘しています。
ここでいう「打撃」とは、帝王切開での出生、抗生物質の使用、粉ミルクの使用、
加工食品の過剰摂取など、幼少期の腸内環境や免疫系に影響を与える様々な要因が考えられます。
この研究はまだ初期段階ですが、将来的にはコリバクチンに関連する変異を特定する便検査や、
コリバクチンを作る菌を減らすためのプロバイオティクス(善玉菌)の開発につながる可能性を秘めています。
私たちにできることとしては、バランスの取れた食生活(特に野菜や果物を多く摂る地中海式ダイエットなど)、
定期的な運動、禁煙、飲酒量の制限など、健康的な生活習慣を心がけることが挙げられます。
また、若い世代でも長引く腹痛、原因不明の体重減少、血便などの症状がある場合は、
「まさか」と思わずに早めに医療機関を受診することが大切です。
今回の研究は、幼少期の腸内環境と将来の健康、特にがんリスクとの関連性について新たな光を当てました。
今後のさらなる研究に期待しつつ、日々の生活習慣を見直してみませんか?
<参考文献>
国立がん研究センター:https://www.ncc.go.jp/jp/information/pr_release/2025/0521/index.html
※本記事は、研究論文の内容に基づいた情報提供を目的としており、医学的な診断や治療に代わるものではありません。
ご自身の健康状態についてご心配な点がある場合は、専門医にご相談ください。
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